【Zarcブログ】XP搭載ATMは全国に17万台!ウイルス感染の可能性は?
Windows XPのサポートが終了して約20日が経過しました。
いまだに多くのニュースサイトをにぎわせているXP関連のニュースから、
本日はこのようなニュースをご紹介したいと思います。
4月27日付の日経新聞(http://www.nikkei.com/article/DGXZZO70396590V20C14A4000000/)によりますと、サポートが終了されたWindows XP (以下 XP )を
搭載している金融機関のATMは、国内の約9割という高いシェアで使われているということです。
XPには、一般的に使われる「PC用」と産業機器などで使われている「組み込み系」の2種類が存在しています。
今回、サポートが終了されたのは「PC用」です。
「組み込み系」XPのサポート終了は2016年の1月に予定されているということで、あと約2年はサポートされます。
しかし、ATMの多くは「PC用」が使われているので、既にサポートが終了されているという状態です!
ATMの設置台数は国内で約19万台存在しており、このうちXPが搭載されているATMは約17万台。
おおよそ9割のATMが、XP搭載機になります!
「え、サポート終了されてるけど、大丈夫なの?」
という声があちこちから聞こえてきそうですが、過去に一定のセキュリティー対策を実施しているほか、
銀行とATMのみをつなぐ「閉塞ネットワーク」で情報をやり取りしているので、ネットとは隔絶して安全性を保っています。
また、XP搭載のATMが完全になくなるのは2019年ごろになる見通しです。
しかし、昨年にはメキシコで驚きの手口でウイルス感染、そして現金が引き出される事件も起こっています!
まず、ATM内部の保守基盤のUSBポートに携帯電話をつなぎ、ウイルスを送信。
そして、別の携帯電話からATM内部に隠した携帯電話に指令を出し、ATMを乗っ取る。
これで現金を引き出すという巧妙な手口での犯罪が起こっています。
ネットに繋がないからといって、100%安全とは言い切れません。
全国のATMも、一刻も早く移行してもらいたいものですね。